犬の薏苡仁湯(よくいにんとう)の効果は?体験談をもとに飲ませ方も徹底解説

薏苡仁湯(よくいにんとう)は人間にも使用される漢方ですが、犬にも効果的な漢方です。

東洋医学を取り入れている動物病院では、漢方による治療を積極的に行っています。そのような動物病院に行くと、症状によっては薏苡仁湯を処方されることも多いです。

ただ、いきなり薏苡仁湯がおすすめと言われても「効果は?」、「どんな症状のときに使用するの?」と、疑問も出てくると思います。

そこで、このページでは薏苡仁湯の効果や飲ませ方を紹介していきます。当サイトの看板犬のひひまるも薏苡仁湯を飲んでるので、その体験談もお伝えします!

薏苡仁湯(よくいにんとう)とは?

薏苡仁湯(よくいにんとう)とは、漢方薬の1種です。

主に、以下の成分で構成されています。(商品によって成分に違いがある場合もあります)

  • 薏苡仁:利尿、鎮痛作用
  • 麻黄、桂皮:発汗作用
  • 当帰:血液の循環を改善
  • 芍薬:痛みを鎮める
  • 甘草:炎症を抑える作用

主成分は薏苡仁で、これはハト麦の種子のことです。古来から湿気や冷えによる症状に効果があるとされ、今でもそのような症状が出た際に処方されることが多い漢方となっています。

犬に薏苡仁湯を与えても大丈夫?

薏苡仁湯は人間が処方される漢方というイメージが強いと思いますが、実は犬が処方されるケースもあります。

「人間の漢方なのに犬に与えても大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、薏苡仁湯は人間のものというわけではありません。

結論、薏苡仁湯は生薬なので犬に与えても問題ないです。ただし、漢方の中には犬に与えてはいけないものもあるので、必ず獣医師に相談してから与えるようにしましょう。

犬に薏苡仁湯を飲ませるメリット3選

薏苡仁湯のメリット

薏苡仁湯(よくいにんとう)を犬に飲ませるメリットは、主に3点あります。

犬に薏苡仁湯を飲ませるメリット

①関節の健康促進
②抗炎作用による皮膚のケア
③免疫力の向上

それぞれのメリットの詳細を説明していくので、薏苡仁湯で症状を改善させてあげたい方は、ぜひ参考にしてください。

①関節の健康促進

関節に症状が出るのは、多くの場合「湿気」や「冷え」が原因になることが多いです。

薏苡仁湯には余分な水分を体外に出す作用があるため、関節や筋肉の痛みを和らげてくれる効果があります、

慢性的に関節に痛みを抱えている犬やフレンチブルドッグなど体温調整が苦手な犬にもおすすめです。

②抗炎作用による皮膚のケア

薏苡仁湯には、抗炎作用の働きがあります。

人間にも皮膚の腫れや赤み、吹き出物などの皮膚トラブルが出たときにも使われることがある漢方です。犬の皮膚トラブルにも効果的なので、皮膚に不安がある犬にもおすすめできます。

③免疫力の向上

薏苡仁湯は、免疫機能を活発化させる効果があると報告されています。

ただ、現状どのように免疫機能に効果を発揮しているのかの仕組みは分かっていません。漢方は体内の気の流れを良くするともいわれているので、気の流れが良くなることで体全体に良い影響が出ているのだと考えられます。

犬への薏苡仁湯(よくいにんとう)の飲ませ方

犬に薏苡仁湯(よくいにんとう)を飲ませる際は、基本的にドッグフードに混ぜて与えます。

人間の場合は漢方を飲むときは水で流しますが、犬の場合は水と一緒に飲むことは難しいです。漢方を直接舐めて飲める子もいますが、漢方の飲ませ方としてはあまりおすすめできません。

基本的に犬に漢方が処方されると、1日2回飲むように言われます。(犬種や症状、体重によります)

朝と夕に1回ずつ与えるのが間隔的にも良いので、犬に漢方を飲ませるときは朝ごはんと夜ご飯の時間にドッグフードに振りかけて与えましょう。

当サイトの看板犬ひひまるもそのように漢方を飲んでいます!

犬に薏苡仁湯(ヨクイニントウ)を与えた体験談

ここからは、私の愛犬フレンチブルドッグのひひまるに薏苡仁湯を与えた体験談を紹介します。

ひひまるに薏苡仁湯を飲ませるきっかけになったのは、「ヘルニアの発症」でした。

ヘルニアのグレード的には1だったので、安静と薬の治療で1ヵ月で良くなったのですが、今後再発する可能性は高いと言われたのです。

そこで、ヘルニアの再発予防に何か良い方法はないかと調べてところ、

東洋医学がヘルニアの再発予防に良いということが分かりました!

ひひまるの体質的に体内に湿気が溜まりやすく、その結果血液の流れが悪くなり、筋肉が強張ることをトリガーにヘルニアが発症した可能性が高いとのこと。

なので、湿気を排出し(東洋医学でいう湿邪)、筋肉を強張らせないことがヘルニアの再発予防につながるとのことなので、薏苡仁湯を飲ませるようになりました。

病院によってどのように処方されるかは変わりますが、うちの場合はこのような袋で処方されます。

犬の漢方

匂いをかぐと「ああ。人間が飲むTHE漢方って感じ」と思いました。

もしかしてこの独特なにおいのせいで、ひひまるは漢方を飲んでくれないかも。。。と少し不安になりました。

普段は何でも食べるひひまるですが、この独特なにおいはさすがにちょっと心配しましたね。

実際にドッグフードに混ぜて与えてみましたが、

ドッグフードと薏苡仁湯

飼い主の心配をよそにバクバク食べてました(笑)

なんなら、お皿の底に残ってた薏苡仁湯までペロペロと(笑)

こうしてひひまるの漢方生活が始まりましたが、ヘルニアを発症してから約1年が経ちますが、再発することなく元気に過ごしております!

漢方と同時に処方された「アンチノールプラス」の効果も出ているのだと思いますが、薏苡仁湯による体質改善も確実に効果が出ていると実感しています。

また、薏苡仁湯を飲んでから皮膚の調子が良くなったり、毛がつやつやになったりと別の効果も出ています!やっぱり体質を改善すると、色々メリットがあるんだなと思いました。(私も飲もうかな。。。)

漢方の効き目は犬の個体差にもよりますが、犬にどこか不調がある場合は東洋医学を取り入れ、漢方を与えるのも1つの選択肢と考えてもいいのではと私は思います!

それでは、体験談の最後に実際に薏苡仁湯を飲んでいるひひまるにインタビューをしてみましょう!

飼い主

薏苡仁湯を初めて飲んだ時はどうだった?

 

ひひまる

不思議なにおいがしたけどごはんと一緒ならへっちゃらさ!

飼い主

薏苡仁湯を飲んでから体の調子はどう?

 

ひひまる

なんかすごく調子がいいよ!腰も痛くないしね!

 

飼い主

薏苡仁湯を飲んで名副作用とかはない?

 

ひひまる

うん!僕は大丈夫!

 

飼い主

薏苡仁湯とか漢方は他のワンちゃんにもおすすめかな?

 

ひひまる

うん!でもどの漢方が合うかはその子にもよるから獣医師さんに相談してね♪

犬に薏苡仁湯を与える際の注意点

犬に薏苡仁湯を与える際の注意点は、以下の通りです。

  • 与える回数と量に気を付ける
  • 最初の1週間程度は与えた後の様子を見ておく
  • 必ず獣医師の診断を受ける

犬種や症状、体重など様々な要素によって、薏苡仁湯を与える量と回数は変わります。

また、はじめて薏苡仁湯を与える場合、アレルギー反応の有無を見るためにも最初の1週間はいつも以上に様子を観察してください。

以上のことから、薏苡仁湯を自己判断で与えてみたいと思っても、必ず獣医師に診断してもらってから与えるようにしましょう。

薏苡仁湯(よくいにんとう)に関するQ&A

薏苡仁湯(よくいにんとう)を犬に与えるうえでのQ&Aをワンちゃん目線でまとめてみました。

あなたの愛犬に薏苡仁湯を与えてみようかなと思っている方は、最後に確認してみてくださいね。

薏苡仁湯は僕たちにも効果があるの?

うん!犬にも薏苡仁湯が使用されることがあるんだよ。特に関節の痛みやむくみ、肌のトラブルがある場合に使われることが多いよ。ただし、使用する場合は、必ず先生に相談してからにしてね!

薏苡仁湯を飲んだら僕たちの足の痛みも良くなる?

うん!薏苡仁湯には関節の腫れや痛みを和らげる成分が含まれいるんだよ。もし足や関節に痛みがあるなら、症状が良くなるかも。ただし、効果は体質や症状の程度によって変わることは覚えておいてね!

薏苡仁湯を飲んでお腹が痛くなったりしないかな?

基本的に安全ですが、たまに胃の不快感や軟便になることがあるかも。服用後にお腹を壊したり元気がなくなったら、すぐに獣医さんに相談してね!

薏苡仁湯は毎日飲んでも大丈夫?

薏苡仁湯を続けて飲むときは、定期的に獣医さんに相談してね。症状が改善したら一度飲むのをやめて、状態を確認することもあるよ。

僕のお友達も同じように飲めるの?

犬によって効果や適応が違うから、他のワンちゃんに同じものを与える前に、必ずその子の獣医さんに確認してもらってね。年齢や体重、体調に合わせて調整が必要なこともあるからね!

薏苡仁湯で僕の皮膚のかゆみも良くなる?

皮膚のかゆみにも効果があるという報告はたくさんあるよ!特に湿疹やかゆみが気になる場合、薏苡仁湯が助けになることがあるから、飼い主さんに相談してみてね!

自己治癒力を高めて健康体を手に入れよう!

薏苡仁湯(よくいにんとう)の効果や飲ませ方、体験談を紹介してきましたが、いかがでしたか?

ひひまるはヘルニアの再発防止目的で薏苡仁湯を飲んでいますが、薏苡仁湯などの漢方は犬本来の自己治癒力を高める効果が期待されています。

最近元気がない、体が重そうなど慢性的な体調不良のワンちゃんは、ぜひ東洋医学を取り入れている獣医師に一度診断してもらってください。

今後も東洋医学などの漢方の情報は、当サイト「わんこの手紙」で発信していきます!

おすすめの記事