
愛犬が歳を重ねてくると、若い頃とは違う行動や変化に気づくことが増えてきます。
その変化に対して見て見ぬふりをしたり、「まあ大丈夫か」と思ってしまうと取り返しがつかなくなる可能性も...!!
そうならないためにこのページでは、犬と長く暮らしてきた飼い主が感じる「老犬あるある」をたっぷり紹介します。
加齢によるサインや、老犬と快適に過ごすためのコツ、介護のヒントなどもあわせて解説していくので、要チェックです。
老犬あるある【行動編】
まずは、老犬あるあるの【行動編】です。
老犬がよくする行動をまとめていくので、ぜひ参考にして今後の愛犬との生活に役立ててください。
1. なんとなく動きがゆっくりに
若い頃はぴょんぴょん跳ねていた愛犬が、最近では「よいしょ」と立ち上がることが増えた…。
これも老犬あるあるの一つ。
加齢とともに筋力が低下し、関節も硬くなっていきます。
2. 散歩のペースが落ちた
以前は元気に走っていた散歩コースでも、今はのんびりと歩くだけ。
途中で立ち止まって景色を眺めたり、匂いを嗅ぐ時間が長くなったりします。
3. 寝ている時間が圧倒的に増えた
老犬は1日の大半を寝て過ごします。
これは体力を温存し、自然と体を休めているサイン。
静かに寝かせてあげることが大切です。
4. ご飯の食いつきが悪くなった
急に食欲が落ちるのも高齢犬にありがち。
歯の問題や嗅覚の低下、消化機能の衰えが影響している場合もあります。
5. 階段や段差を嫌がるように
以前は平気で上り下りしていた階段を避けるように。
関節や視力の衰えが影響しています。
6. おもちゃへの興味が薄れる
大好きだったおもちゃにも反応が鈍くなることがあります。
遊び方の変化も老化の一つです。
老犬あるある【身体の変化編】
続いては、老犬のあるある【身体の変化編】です。
身体の変化は健康のパロメーターでもあるので、健康維持のためにもしっかりと観察しておきましょう!
7. 白髪が増える
特に顔まわり、口元、眉のあたりに白い毛が目立つようになります。
まるで「おじいちゃん・おばあちゃん犬」のような風貌に。
8. 視力や聴力の低下
名前を呼んでも反応が遅くなったり、物にぶつかるようになったり。
老化による感覚器の衰えが原因です。
9. おしっこの回数が増えた
膀胱の筋力が弱くなるため、トイレの失敗も増えてきます。
叱らず、受け止めてあげましょう。
10. 足元がおぼつかなくなる
後ろ足を引きずったり、ふらついたり…。
これは筋力の衰えとバランス感覚の低下によるものです。
11. 被毛のツヤがなくなる
毛がパサついたり、薄くなったり。
皮膚の乾燥やホルモンバランスの変化が原因のことも。
12. 寒がり・暑がりになる
体温調節機能が低下するため、気温の変化に敏感に。
室温管理はとても大切です。
13. 歯が抜ける・口臭が強くなる
デンタルケアをしていても、加齢によって歯が弱くなり、口腔トラブルが起こりやすくなります。
老犬あるある【性格・感情編】
次は、老犬あるある【性格・感情編】です。
老犬も若いころと比較すると感情は少なくなりますが、それでも何かを訴えるときは微妙に感情変化があります。
それを見逃さないように意識しましょう!
14. 甘えん坊になる
年齢とともに不安感が強くなり、飼い主にべったりになる子も。
離れると鳴いてしまう「分離不安」も老犬には多い傾向です。
15. 頑固になる
今まで素直だった犬が、急に指示を無視するように?
実はこれ、認知機能の変化や感覚の鈍化によるもので、怒る必要はありません。
16. 吠えるタイミングが変わる
夜に吠えるようになったり、理由なく吠えたりすることがあります。
環境の変化や視覚・聴覚の低下、認知症の初期症状の可能性も。
17. 夜中に起きて歩き回る
昼夜逆転することも。
認知症や不安によって夜中に徘徊することがあります。
18. 他の犬に無関心になる
昔は犬同士で遊んでいたのに、年を重ねるとあまり他の犬に興味を示さなくなることも。
老犬あるある【飼い主の苦労編】
老犬あるあるの最後は、【飼い主の苦労編】です。
老犬は本人も大変で戸惑うこともありますが、飼い主さんの苦労もたくさんあります。
事前に把握しておけば苦労や驚きが減るので、ぜひこれを機に苦労を知っておいてくださいね。
19. トイレの場所を間違える
しっかり覚えていたはずのトイレでも、老犬になると失敗することが増えてきます。
トイレシートの場所を変えるなどの工夫を。
20. お風呂や爪切りが大変になる
関節が固くなっていたり、動きが不安定になることで、グルーミングもひと苦労に。
21. 病院に行く頻度が増える
ちょっとした体調の変化が深刻な病気のサインになることもあるため、定期的な通院が欠かせなくなります。
22. 突然うずくまる・立ち止まる
歩いていたのに急に動かなくなることがあります。
疲れや痛みを感じているサインかもしれません。
23. 排泄物の状態が不安定になる
便がゆるくなったり、便秘がちになったりと腸内環境も変化しやすくなります。
24. 旅行や外泊がしづらくなる
老犬になると環境の変化に弱くなるため、旅行に連れて行けなかったり、預け先探しが難しくなったりします。
老犬と快適に暮らすためのアドバイス
ここまで様々な【老犬あるある】を紹介してきましたが、ここからはそんな老犬でも快適に暮らしていくためのアドバイスを紹介していきます。
現在シニア期に差し掛かっているワンちゃん、間もなくシニア期を迎えるワンちゃんの飼い主様はぜひチェックしていってください!
アドバイス①:ベッドを変えてあげよう
関節にやさしい低反発マットや、段差のないベッドに変えると、愛犬も快適に過ごせます。
アドバイス②:食事は柔らかめで消化の良いものに
高齢犬用のフードや、手作りの柔らかいご飯で栄養と食べやすさをサポートしましょう。
アドバイス③:マッサージで血行促進
やさしく体を撫でてあげることで、血流がよくなり、リラックス効果も期待できます。
アドバイス④:無理に散歩させない
散歩は気分転換になる反面、体力を消耗します。
体調や気分に合わせて短めのコースにしてあげましょう。
アドバイス⑤:日光浴をさせる
日光にはホルモンバランスを整える作用が。
体温の維持にも役立つので、天気の良い日は外に出てみましょう。
アドバイス⑥:たくさん話しかけてあげる
聴力が落ちても、声や気配を感じ取ることができます。
やさしく声をかけて、心のつながりを大切に。
「老犬あるある」は、かけがえのない時間の証
24個の「老犬あるある」は、どれも年を重ねた愛犬と過ごす上で大切な気づきばかり。
たとえ不便なことが増えても、それ以上に得られる「絆」や「思い出」は、何ものにも代えがたい宝物です。
老犬と向き合うことは、今まで以上に深い愛情と理解を育む時間なので、小さな変化に気づき、大切にケアしながら、これからも一緒に穏やかな時間を過ごしていきましょう。