
無添加ドッグフードと聞くと、「健康的で安心」と思う人が多いのではないでしょうか。
化学的な添加物を使っていないため、愛犬の健康を守れるように感じます。しかし、実は無添加ドッグフードにもいくつかのデメリットが存在し、それを知らずに与え続けると、かえって犬の健康を損ねることもあります。
このページでは、無添加ドッグフードの意外な落とし穴について詳しく解説し、安心して与えるためのポイントを紹介します。愛犬に本当に合ったフードを選ぶための参考にしてください。
無添加ドッグフードとは?
そもそも無添加ドッグフードとは何なのでしょうか?
無添加には良いイメージを持っている人が多いと思いますが、実際に説明してと言われたらちゃんと説明できない人も多いと思います。
そこで、これを機に以下の事柄に関してまとめてみたので、愛犬のためにも無添加ドッグフードに関しての知識を一緒につけましょう!
- 無添加ドッグフードの定義
- 一般的なドッグフードとの違い
- 「無添加」と表記される基準
無添加ドッグフードの定義
無添加ドッグフードとは、人工的な保存料・着色料・香料などを使用せず、自然由来の原材料のみで作られたドッグフードのことを指します。
一般的に、「化学合成された添加物を含まないもの」として販売されています。
一般的なドッグフードとの違い
通常のドッグフードには、長期間保存できるように防腐剤や酸化防止剤が含まれています。
また、犬の食欲を増進させるために香料や着色料が使用されることもあります。
これに対して、無添加ドッグフードはそうした成分を含まず、できるだけ自然な状態に近い食事を目指しています。
「無添加」と表記される基準
実は「無添加」と記載されていても、すべての添加物が含まれていないわけではありません。
「特定の添加物を使用していないだけ」であったり、「天然由来の保存料を使用している」場合もあるため、成分表示をしっかり確認することが重要です。
無添加ドッグフードのメリット
無添加ドッグフードには確かに良い点もあります。
以下が、無添加ドッグフードのメリットです。
①添加物による健康リスクの軽減
②アレルギー対策になりやすい
③原材料がシンプルで消化しやすい
その代表的なメリットをそれぞれ具体的に見ていきましょう。
① 添加物による健康リスクの軽減
着色料や人工香料などの添加物が入っていないため、犬の体に負担をかけにくくなります。
特にアレルギーを持つ犬には、無添加のフードが適していることが多いです。
② アレルギー対策になりやすい
人工添加物や保存料は、犬によってはアレルギー反応を引き起こすことがあります。
無添加フードにすることで、アレルギーのリスクを減らせる可能性があります。
③ 原材料がシンプルで消化しやすい
余計な添加物が入っていないため、消化器官への負担が少なく、胃腸が弱い犬にも適していることがあります。
無添加ドッグフードのデメリット
無添加のドッグフードは確かにメリットはたくさんありますが、いくつかデメリットもあります。
以下が、無添加ドッグフードのデメリットです。
①栄養バランスが偏りやすい
②腐りやすく保存が難しい
③価格が高い
④食いつきが悪い場合もある
⑤実は「完全無添加」ではない可能性
それでは、具体的に1つずつ見ていきましょう。
①栄養バランスが偏りやすい
無添加ドッグフードは、余計なものを加えずに作られていますが、その分「栄養バランスが整っていない」可能性があります。
一般的なドッグフードでは、犬に必要なビタミンやミネラルが人工的に補われているのですが、無添加フードではそれらの成分を天然素材から摂るため、十分な栄養が確保できていない場合があります。
犬の健康維持には、適切な栄養バランスが重要です。無添加だからといって安心せず、成分表をチェックし、不足しがちな栄養素を補う必要があります。
②腐りやすく保存が難しい
無添加フードには防腐剤が含まれていないため、保存が難しくなります。
無添加ドッグフードを与える場合は、以下の点にしっかりと注意しましょう。
- 賞味期限が短い
- 開封後すぐに消費しなければならない
- 高温多湿の環境ではすぐに品質が劣化する
特に夏場は、カビや酸化が進みやすく、フードの状態をこまめにチェックする必要があります。
③価格が高い
無添加のドッグフードは、使用する原材料の質が高いことが多く、その分価格も高めに設定されています。
例えば、通常のドッグフードが1kgあたり1,000円程度で購入できるのに対し、無添加フードは1kgあたり3,000円以上することも珍しくありません。
長期的に考えると、コストがかさみ、飼い主にとって大きな負担となることがあります。
④食いつきが悪い場合もある
添加物の中には、犬の食欲を刺激するものが含まれています。
そのため、無添加フードに切り替えると、犬が興味を示さず、食いつきが悪くなることがあります。
こうした場合は、トッピングを加えたり、お湯でふやかすなどの工夫が必要です。
⑤実は「完全無添加」ではない可能性
「無添加」と表示されていても、実際には一部の添加物が含まれているケースがあります。
本当に無添加かどうかは、メーカーの説明や原材料リストをしっかり確認する必要があります。
無添加ドッグフードを選ぶ際の注意点
無添加ドッグフードは、添加物が少ない分、選び方を間違えると愛犬の健康を損ねてしまう可能性があります。
以下のポイントをしっかり押さえて、より安全で適したフードを選びましょう。
①栄養バランスをチェックする
②賞味期限と保存方法を必ず守る
③価格と品質のバランスを考える
④原材料の産地と製造工程を確認する
⑤愛犬の食いつきを確認する
それでは、具体的に1つずつ見ていきましょう。
① 栄養バランスをチェックする
無添加ドッグフードは人工的な栄養強化がされていないものも多く、栄養バランスに偏りが出ることがあります。
特に次の栄養素が不足しがちなので、成分表をチェックすることが重要です。
・必須アミノ酸:タンパク質源が不足すると、筋肉や皮膚の健康に悪影響
・ビタミン、ミネラル:自然由来のみだと摂取しにくいものもある
・DHA、EPA:脳の発達や被毛の健康維持に必要だが、魚由来の成分が少ないと不足
・タウリン:心臓や視力の健康に重要だが、動物性タンパク質が不足すると欠乏しやすい
栄養バランスのチェック箇所に関しては、以下の通りです。
- AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会)の基準を満たしているか
- 総合栄養食として認定されているか
- 動物性タンパク質の含有量が十分か
- 成分表にビタミンやミネラルがしっかり記載されているか
「無添加だから安心」と思わずに、栄養バランスが整っているかをしっかり確認しましょう。
場合によっては、サプリメントや手作りフードと組み合わせるのも選択肢の一つです。
② 賞味期限と保存方法を必ず守る
無添加フードは保存料が含まれていないため、腐敗や酸化しやすいため、正しい保存方法が必要です。
保存のポイントは、以下の通りです。
- 未開封でも賞味期限が短い
- 通常のドッグフードよりも賞味期限が短いため、購入時に確認することが大切
- 長期保存用のフードを探すなら、フリーズドライ製法のものがおすすめ
- 開封後は1ヶ月以内に使い切る
- 酸化すると栄養価が低下し、風味も落ちる
- 1kg以上の大容量を買うより、小分けされたものを選ぶ方が良い
- 保存容器を活用する
- 空気や湿気を防ぐために、密閉できるフードストッカーを使用
- アルミパッケージのものは、光を遮断するため保存性が高い
- 冷暗所で保管する
- 高温多湿を避け、冷暗所で保管するのがベスト
- 冷蔵庫で保存する場合は、密閉容器に入れて湿気を防ぐ
開封後のフードは、酸化やカビのリスクが高いため、こまめに品質チェックを行いましょう。
③ 価格と品質のバランスを考える
無添加ドッグフードは、一般的なフードに比べて高価です。しかし、高ければ高いほど良いというわけではありません。
価格と品質のバランスを見極めるポイントは、以下の通りです。
- コストパフォーマンスをチェック
- 1kgあたりの価格を比較し、継続できるか判断
- 国産・海外製の違いも考慮する(輸入品は価格が高くなりやすい)
- 安すぎる無添加フードは要注意
- 無添加を謳っていても、原材料の質が悪い場合がある
- 動物性タンパク質が少なく、炭水化物が多いものは栄養価が低い
- 定期購入で割引があるか確認
- 無添加フードは定期購入で安くなることがある
- まとめ買いは保存の観点から注意が必要
愛犬の体調や好みに合うかも考えながら、無理なく続けられる範囲で選びましょう。
④ 原材料の産地と製造工程を確認する
無添加ドッグフードは原材料の質が重要です。特に産地や製造工程が明確で、安全性が高いものを選ぶことが大切。
以下が、無添加ドッグフードの原材料のチェックポイントです。
- 産地が明確に記載されているか
- 「国産」「オーガニック」「ヒューマングレード」などの記載があるか
- 産地不明のものは避ける
- 動物性タンパク質の種類と比率
- 第一原材料が「肉類」になっているか(トウモロコシや小麦が最初に記載されているものはNG)
- 人工的な副産物(ミール)が含まれていないか
- 製造工程の透明性
- 低温調理やフリーズドライ製法の方が栄養価が高く保たれる
- 「国内生産」「無農薬原料」などの表記があると安心
添加物が入っていない分、原材料そのものの品質が重要になります。公式サイトや口コミをチェックして、安全性を確認しましょう。
⑤ 愛犬の食いつきを確認する
無添加ドッグフードは香料が含まれていないため、犬によっては食いつきが悪くなることがあります。
以下に食いつきがよくなる工夫をまとめましたので、参考にしてみてください。
- フードをふやかして香りを引き出す
- お湯でふやかすと、風味が増して食べやすくなる
- トッピングを加える
- 鶏肉や野菜を少量加えて、味に変化をつける
- 通常のドッグフードからの切り替えをゆっくり行う
- いきなり変えると拒否する可能性があるため、徐々に割合を増やす
愛犬が無理なく食べられるように、好みや習慣に合わせて工夫すると良いでしょう。
無添加ドッグフードへの切り替えは慎重に!
無添加ドッグフードは安全そうに見えますが、栄養バランスの偏りや保存の難しさ、価格の高さなどのデメリットもあります。
重要なのは、愛犬にとって本当に適したフードを選ぶこと。
無添加にこだわりすぎず、バランスの取れた食事を意識することが、健康維持には欠かせません。
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