ドッグフードの質の向上やサプリメントの充実、動物医療の発展などのおかげもあり、犬の平均寿命は伸び続けています。
少し前のデータですが、犬の平均寿命は2014年時点で15.06歳でした。それが2018年には15.97歳まで伸びています。
2020年代に入った今はさらに寿命が伸びているということは、過去のデータからも予想できますね!愛犬と少しでも長く一緒に過ごせることは、飼い主にとっても喜ばしいこと。
しかし、寿命が伸びる分「老後も長くなる」ということです。今は元気でも、必ずあなたの愛犬にも老犬時代がやってきます。
そして、犬の老後は思っているよりも費用がかかることは忘れてはいけません。このページでは、犬の老後にかかる費用を小型犬、中型犬、大型犬の体重別で計算していきます。
今から犬の老後にかかる費用を準備し始めれば、余裕を持った老犬生活を過ごすことができるので、ぜひチェックしてください!
犬の老後にかかる費用は想像よりもかかる
犬の老後にかかる費用は、今あなたが想像している金額よりもはるかに高いです。
人間も同様ですが、年齢を重ねるにつれて体力が衰えたり、病院に行く回数が増えたりと医療費が若いころと比べて高くつきます。犬も5歳~6歳くらいまでは割と元気に問題無く生活してくれますが、7歳を過ぎたあたりから急に病気がちになることが多いです。
犬の年齢を人間の年齢に換算した表を見ていただくと、7歳くらいから体にガタがくるという意味が分かると思います。(小型犬~中型犬と大型犬で換算年齢は違います)
小型犬~中型犬
犬の年齢 | 人間の年齢 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
大型犬
犬の年齢 | 人間の年齢 |
1歳 | 12歳 |
2歳 | 19歳 |
3歳 | 26歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 40歳 |
6歳 | 47歳 |
7歳 | 54歳 |
8歳 | 61歳 |
9歳 | 68歳 |
10歳 | 75歳 |
11歳 | 82歳 |
12歳 | 89歳 |
13歳 | 96歳 |
14歳 | 103歳 |
15歳 | 110歳 |
16歳 | 117歳 |
17歳 | 124歳 |
18歳 | 131歳 |
19歳 | 138歳 |
20歳 | 145歳 |
表を見ると分かる通り、大型犬の方が小型犬~中型犬よりも老犬に差し掛かる年齢が早く、寿命も短いです。老犬になっても元気で病気することなく、寿命を全うしてくれる子もいますが、それは稀なケースです。
若いうちから犬の老後は費用がかかり、介護も覚悟しなくてはいけないということを知っておきましょう。また、同時に費用がかかることを想定したうえで、犬の「老後貯金」をしておくと飼い主様も安心です。
犬のサイズ別の生涯飼育費用
犬の生涯飼育費用は、犬のサイズによって変わってきます。特にドッグフード代は、大型犬と小型犬とでは食べる量が違うので、結構な差がでます。その他にも、糞尿の排出にも差が出るので、トイレシーツの使用量も異なります。
小型犬・中型犬・大型犬別に生涯の飼育費用をまとめたので、参考にしてみてください!
小型犬の生涯飼育費用
小型犬の生涯飼育費用をまとめてみました。(寿命は12年~15年と仮定)
犬種によって変動はありますが、おおかた表に記載されているくらいの費用がかかると思ってください、(寿命や病気の多さ、フードの種類などによって費用に多少の前後はあります)
項目 | 年間費用 | 生涯費用(12年~15年) |
ドッグフード | 5万~10万円 | 60万~150万円 |
トリミング | 3万~7万円 | 36万~105万円 |
健康診断 | 1万~3万円 | 12万~45万円 |
予防接種 | 1万~2万円 | 12万~30万円 |
医療費 | 2万~10万円 | 24万~150万円 |
保険料 | 3万~7万円 | 36万~105万円 |
生活必需品 | 1万~3万円 | 12万~45万円 |
おもちゃ、その他備品 | 0.5万円~1.5万円 | 6万~22.5万円 |
合計 | 16.5万~43.5万円 | 200万~652.5万円 |
中型犬の生涯飼育費用
中型犬の生涯飼育費用をまとめてみました。(寿命は12年~15年と仮定)
小型犬よりも、少しそれぞれの項目で費用が増えていることが分かります。
項目 | 年間費用 | 生涯費用(12年~15年) |
ドッグフード | 8万~15万円 | 96万~225万円 |
トリミング | 4万~8万円 | 48万~120万円 |
健康診断 | 1.5万~3万円 | 18万~45万円 |
予防接種 | 1万~2万円 | 12万~30万円 |
医療費 | 3万~15万円 | 36万~225万円 |
保険料 | 4万~8万円 | 48万~120万円 |
生活必需品 | 1.5万~3万円 | 18万~45万円 |
おもちゃ、その他備品 | 0.5万~2万円 | 6万~30万円 |
合計 | 23.5万~56万円 | 282万~840万円 |
大型犬の生涯飼育費用
大型犬の生涯飼育費用をまとめてみました。(寿命は12年~15年と仮定)
小型犬よりも、倍近くの差が出ていることが分かり、いかに大型犬は飼育費用がかかるかが分かります。
項目 | 年間費用 | 生涯費用(12年~15年) |
ドッグフード | 12万~20万円 | 144万~300万円 |
トリミング | 5万~10万円 | 60万~150万円 |
健康診断 | 2万~5万円 | 24万~75万円 |
予防接種 | 1万~3万円 | 12万~45万円 |
医療費 | 5万~20万円 | 60万~300万円 |
保険料 | 5万~10万円 | 60万~150万円 |
生活必需品 | 2万~4万円 | 24万~60万円 |
おもちゃ、その他備品 | 1万~3万円 | 12万~45万円 |
合計 | 33万~75万円 | 396万~1,170万円 |
犬の老後の費用に確実なものはない
犬の老後費用が気になる方はたくさんいますが、犬の老後費用に確実なものはありません。
なぜなら、犬によって健康状態が違ったり、寿命が違うからです。寿命まで病気をほとんどしない子は老後費用は少ないですし、病気がちな子や通院・投薬が必要になると一気に老後費用は増えます。
犬の老後費用は予想できないからこそ、事前に貯蓄をしておくことが大事なのです。貯蓄しても損はないので、その貯蓄を使わずに済んだのならば、「愛犬からの今まで大事に育ててくれてありがとう」というお礼だと思って、好きなことに使ってもいいと思いますよ!
老後の費用を抑えるには?
犬の老後の費用を抑えるには、いかに若い時期から健康に気遣ってあげるかです。
若いころから良質なドッグフードを与え、定期的に健康診断を受けさせてあげれば、結果として老後にかかる費用を抑えることに繋がります。
また、老後も元気に過ごすためにおすすめなのは、「東洋医学」です。
鍼灸や漢方は、犬の自己治癒力や免疫力を高める効果があります。今は少しお金がかかるかもしれませんが、老後の費用を抑えれる可能性があるうえに、健康的な老犬生活がおくれるならば、私はメリットの方が大きいと思います。
【サイズ別】犬の老後にかかる費用
それでは、犬の老後にかかる費用をサイズ別に紹介します。
基本的には、先述した「犬のサイズ別の生涯飼育費用」にプラスで費用がかかるイメージです。
そちらの表と見比べながら参考にしてみてください。
小型犬の場合
小型犬が老犬期に差し掛かったときに、プラスでかかる費用の目安は以下の通りです。
- 食費:+3,000円~5,000円程度(老犬用のドッグフードに切り替える必要があるため)
- 健康診断:+10,000円~20,000円(年1から半年に1回健康診断を受けさせるため)
- サプリメント代:+10,000円(衰退してきた部分をサポートするため)
- その他:2,000円~5,000円(おむつ、老犬用のおやつなど)
※上記は、健康的に過ごせた場合の概算です。
中型犬の場合
中型犬が老犬期に差し掛かったときに、プラスでかかる費用の目安は以下の通りです。
- 食費:+5,000円~7,000円程度(老犬用のドッグフードに切り替える必要があるため)
- 健康診断:+10,000円~20,000円(年1から半年に1回健康診断を受けさせるため)
- サプリメント代:+20,000円(衰退してきた部分をサポートするため)
- その他:5,000円~7,000円(おむつ、老犬用のおやつなど)
※上記は、健康的に過ごせた場合の概算です。
大型犬の場合
大型犬が老犬期に差し掛かったときに、プラスでかかる費用の目安は以下の通りです。
- 食費:+7,000円~10,000円程度(老犬用のドッグフードに切り替える必要があるため)
- 健康診断:+10,000円~20,000円(年1から半年に1回健康診断を受けさせるため)
- サプリメント代:+15,000円(衰退してきた部分をサポートするため)
- その他:5,000円~10,000円(おむつ、老犬用のおやつなど)
※上記は、健康的に過ごせた場合の概算です。
犬の老後の支出TOP3
犬の老後にかかる支出は、おおまかに3つの項目が大部分を占めます。
犬の老後にかかる支出のTOP3は、以下の通りです。
医療費は、犬の老後で最も費用が高くなる出費の1つです。
健康的な犬の場合でも、健康診断の間価格が半年に1回になったり、栄養のサポートのために若いころは必要がなかったサプリメントも必要になります。
また、老後はどうしても病気がちになったり、よく体調を崩すようになるので、動物病院に行く機会も一気に増えます。
犬の老後は、若いころ以上に光熱費がかさみます。
若いころに比べて、体温調整がうまくできなくなるので、室温管理には十分注意をしなければいけません。そのため、エアコンを夏と冬は24時間つけっぱなしにする必要があり、光熱費がかかるのです。
犬の老後は、食事の費用が通常よりもかかります。
若い犬と老犬では、必要な栄養素が変わってきます。しかも、老犬用のドッグフードは、生産量の関係からか通常のドッグフードよりも若干割高です。
また、ドッグフードの他にも、サプリメントが必要だったり、場合によっては手作りの療養食にしないといけないこともあります。そういった場合は、さらに食費の部分で出費がかさむでしょう。
老犬になってもあなたが大好きです
ここまで読んでいただくと分かるように、老後の犬の費用はかなりかかります。
健康で寿命を全うしても費用はプラスで発生するのに、病気がちになったり、体調を崩すようだとさらに出費は増えていきます。
ただ、そんな子でも一生懸命あなたのために生きようとしてるのです。
きっと、犬たちは老犬になってもこのように思ってるはずです。
「体は重いけどまだあなたと一緒にいたい」
「迷惑かけてごめんね。。でも私(僕)にはあなたしかいないの」
「もう長くないから少しでも私(僕)と一緒にいてね」
「こんなになっちゃったけどあなたが大好きなんだ!」
老犬になっても犬はあなたのことを忘れることはありません。いつまでもあなたは父であり、母であり、友であり、仲間であり、何より家族なんです。
どうか犬たちのためにも、最後まで愛情を注いであげてください。
今から犬の老後にそなえて準備しておくことが大事!
犬の老後の費用に関して解説してきましたが、いかがでしたか?自分が思っていたよりも、犬の老後の費用がかかると驚いた方も多いのではないでしょうか。
ただ、今日から愛犬の老後に備えて貯蓄をしたり、今から東洋医学の力を借りて老後も元気に過ごさせてあげたりすることで、安心できますし、いざというときに困りません。
愛犬にとって頼りになるのはあなただけです、愛犬のためにも、今からしっかり準備をしておきましょう!
今後も犬の老後に関することなどを、このサイトを通じて発信していきます。