
愛犬と一緒に旅行するのは、飼い主にとっても特別な体験です。
しかし、犬にとっては環境の変化や移動時間の長さがストレスとなることも。旅行先での不安や移動中の揺れ、慣れない場所での滞在は、犬の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
事前にしっかりと準備をしておくことで、犬のストレスを大幅に軽減することが可能です。
このページでは、旅行前の準備、移動時の対策、宿泊先での工夫など、愛犬が快適に過ごせるポイントを詳しく解説します。
犬と旅行前にできるストレス対策
犬と旅行をストレスなく楽しみたい場合は、旅行前からストレス対策をするのがおすすめです。
旅行前から訓練をしておけば、旅行中に起こるストレスを未然に防げます!
旅行慣れさせるトレーニング
旅行前に犬を環境の変化に慣れさせることが重要です。
旅行予定がある方は、事前に以下のトレーニングをしておきましょう!
トレーニング | 方法 |
短時間の外出から始める | まずは近場での外出を増やし、車や公共交通機関に慣れさせましょう。公園やドッグランなど、人の多い場所にも少しずつ慣れさせると安心です。 |
クレートトレーニング | 移動時の安全確保のため、クレートの中で落ち着いて過ごせるようにトレーニングを行います。普段から家の中でクレートを開放し、好きな場所として認識させることが大切です。 |
ドライブ練習 | 車での移動が多い場合は、短距離のドライブを繰り返し、揺れや音に慣れさせるとよいでしょう。最初はエンジンをかけずに車内にいる時間を作り、その後エンジンをかけた状態で数分間滞在するなど、段階的に練習しましょう。 |
ハーネスやリードに慣れさせる | 旅行先では普段とは異なる状況で散歩をすることが増えるため、ハーネスやリードに慣れておくことも重要です。 |
事前に準備しておくべき持ち物リスト
犬のストレスを和らげるために、以下の持ち物を準備すると安心です。
- お気に入りのタオルやおもちゃ:慣れた匂いで安心できます。
- 犬用キャリーバッグ・クレート:移動の安全確保できます。
- トイレシート・ウェットティッシュ:突然の粗相対策
- ストレス軽減用のフェロモンスプレー:リラックス効果があります。
- 水と携帯用ウォーターボトル:脱水予防のため。
- 犬用フードとおやつ:食べ慣れたものを持参し、食欲不振を防ぐ目的。
- 健康管理用のワクチン証明書やペット保険の情報:万が一のトラブルに備えるため。
- 虫よけスプレーや暑さ対策グッズ:季節に応じた対策をしておくと安心です。
しっかりと準備を行い、旅行中のストレスを最小限に抑えましょう!
犬と移動中のストレスの軽減方法
犬が旅行で1番ストレスを感じやすいと言われているのが、「移動」です。
移動のストレスを軽減できれば、旅行先での体調不要にもなりにくいですし、ワンちゃんも「旅行は楽しいもの!」と覚えてくれます。
移動手段別のストレス対策方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
車移動での対策
車での移動は犬にとって大きなストレス要因のひとつです。
以下の点に注意して、快適な移動を心がけましょう。
- ドライブ中の環境作り:エアコンで適温を保ち、窓を開けて換気を行う。また、犬が直射日光を浴び続けないようにカーテンやサンシェードを使用すると良いです。
- シートベルトで固定できる犬用キャリーの活用:急ブレーキ時の安全確保だけでなく、犬が動きすぎて不安になるのを防ぎます。
- こまめな休憩:1〜2時間おきに車を止め、犬を車外に出して軽い散歩をさせましょう。
- 水分補給と食事管理:移動前後で水を飲ませ、食事は移動の2時間前までに済ませることで車酔いを防ぐことができます。
- リラックスできる音楽をかける:静かで落ち着いた音楽を流すと、犬のストレス軽減につながる場合があります。
電車・飛行機移動時の対策
電車や飛行機など自家用車以外での移動の場合は、他のお客さんもいるのでよりストレスが溜まりやすい環境と言えます。
以下の点に注意してください。
- ペット同伴可能な交通機関を事前にチェック:JRや航空会社ごとのペット規定を確認し、事前に予約を済ませましょう。
- 航空会社ごとのペットルールを確認:機内持ち込み可能なサイズや、貨物室での対応などを確認し、適切なクレートを用意する。
- クレート内で落ち着けるよう事前練習をする:旅行前にクレートの中で一定時間過ごさせる練習を行い、快適な空間と認識させる。
- 防音・通気性の良いキャリーを選ぶ:騒音を軽減し、通気性が確保されることで犬が安心しやすくなります。
- 駅や空港での待ち時間対策:移動前に適度な運動をさせ、駅や空港での待ち時間に興奮しすぎないよう準備する。
犬と旅行するときの宿泊先でのストレス軽減方法
犬は基本的になわばりを大事にするので、普段と寝る場所が違うとストレスを感じます。
うちの看板犬ひひまるも、宿泊先で寝てくれなくて困ったものです。。
宿泊先でなるべくストレスを軽減させることで、その日の疲れを取れるので翌日の日程にも影響が出にくくなります。
これから旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
犬OKのホテル・宿の選び方
犬と旅行する際に、まず確保すべきなのは宿泊先です。
犬と一緒に泊まれる宿泊施設を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- ペットフレンドリーな宿泊施設か確認する:犬を歓迎する宿かどうか、公式サイトや口コミでチェック。
- 犬用アメニティの充実度:ドッグラン、専用ベッド、食器、足洗い場などがあると快適。
- 犬の宿泊ルールを確認:サイズ制限や頭数制限、館内での移動方法(リード・クレート必須など)を事前に把握。
- 周辺の散歩環境を確認:近くに公園や散歩しやすい道があると安心。
- ペット同伴可能なレストランがあるか:食事中も一緒に過ごせるかどうかも重要なポイント。
宿泊先でリラックスさせるコツ
宿泊先では、犬が落ち着いて過ごせる環境を作ることが大切です。
以下にリラックス方法をまとめたので、参考にしてください。
- 普段使っている寝床やタオルを持参:匂いがついているものを持ち込むことで、安心感を与えられます。
- 静かな部屋をリクエストする:他の宿泊客や犬の声が聞こえにくい部屋を選ぶと、無駄吠えや不安を減らせます。
- 到着後すぐに部屋を探検させる:犬が環境に慣れるように、部屋の中を自由に歩かせて安心させましょう。
- 散歩の時間を確保する:新しい環境に慣れるため、宿周辺を散歩して匂いを嗅がせると落ち着きやすくなります。
- 食事はいつもと同じものを用意:突然のフード変更は消化不良を引き起こすことがあるため、普段食べ慣れているものを与えましょう。
- 夜は適度な照明を残しておく:暗闇が苦手な犬には、少し灯りを残しておくと安心感を得られます。
宿泊先でのトラブル回避策
宿泊先で起こり得るトラブルをあらかじめ把握し、対策しておくとかなり楽になります。
宿泊先では、以下の点に注意してトラブルを防ぎましょう。
- 犬が吠え続ける場合は外の環境を確認:騒音や他の犬の存在がストレスになっていないかを確認。
- 粗相した場合に備えて清掃道具を持参:トイレシートや消臭スプレーを持ち歩くと安心。
- 知らない人や犬と接触させる際は注意する:過度な興奮や怖がる様子がある場合は距離を取る。
- 夜間に興奮しないように就寝前に軽い運動を:体力を適度に消耗させることで、リラックスしやすくなります。
その他の起こり得るトラブルとストレス軽減方法
旅行中には、予期せぬトラブルが発生することがあります。
ここでは、最後によくあるトラブルとその対処法を紹介します。
迷子になってしまった場合
- GPS付き首輪を装着する:万が一のために、GPSトラッカーをつけておくと安心です。
- 迷子札を必ずつける:飼い主の連絡先が書かれた迷子札を装着しておくことで、発見された際にすぐに連絡が取れます。
- 宿泊先や観光地のスタッフに相談:迷子になった際は、すぐに周囲の人に協力を求めましょう。
突然の体調不良
- 事前に近隣の動物病院を調べておく:旅行先の近くにある動物病院の情報を把握しておくことで、万が一の時にすぐに対応できます。
- 持病がある場合は必要な薬を持参:日頃飲んでいる薬や、かかりつけ医の診断書を持参しておくと安心です。
- 食欲不振時は普段のおやつを試す:旅行中の環境変化による食欲低下には、食べ慣れたおやつが有効です。
他の犬や人とのトラブル
- 犬の性格に応じた距離を取る:知らない犬や人に急接近すると興奮してしまう犬もいるため、適度な距離を取るようにしましょう。
- マナーを守る:吠えたり飛びついたりしないように、落ち着かせるトレーニングを事前に行っておきます。
- リードを短めに持つ:混雑した場所ではリードを短く持ち、犬が急に動き出さないようにしましょう。
ストレスをなるべく軽減させて愛犬と楽しく旅行しよう!
愛犬と一緒に旅行をする際には、事前準備が重要です。
移動や宿泊先でのストレスを軽減するために、トレーニングや持ち物の準備をしっかりと行いましょう。また、旅行中に起こり得るトラブルに備え、万全の対策を講じることで、愛犬も安心して過ごせる環境を作ることができます。
今回紹介したポイントを参考にしながら、愛犬と快適で楽しい旅行を満喫してください。